(世田谷区千歳船橋のピアノ教室♬)我が子を客観視するって難しい

今日は教室主宰の高木の母としての立場で、記事を書かせていただきますね。
子育てをしていると、毎日いろいろな感情に遭遇します。
朝から食事を提供し、着替えを手伝い、保育園や幼稚園や学校へ送り出す。
宿題や習い事をこなし、帰ってきたら、時に反抗的な態度や泣きじゃくる姿に、親は心が折れそうになることもあります。
どんなに子どもを愛していても、いつも温厚な気持ちで接することは、人間である限り、本当に難しいことです。

子どものことを一番近くで見ているのに、時に一番見えなくなってしまうことがあります。
家では甘えん坊なのに、外では意外としっかり者。
友達と一緒だと笑顔なのに、家では気持ちをぶつけてくる。
それは家が安心できる場所だからではありますが、それを受け止めなければならない親御様達は本当に大変です。
わが子を客観的に見ること——それは、「一番身近で大切な存在だからこそ難しい」と感じます。
家庭以外で安心して過ごせる「第三の居場所」の存在が、とても大切です。
親でも先生でもない、“地域の信頼できる大人”に、子ども達が心を許せる場所があると、理想的だなと思います。

子どもが自分の気持ちを素直に表現できる環境があることで、心が安定し、自分らしさを育んでいきます。
音楽教室は、そんな場所のひとつです。
レッスンに来るこども達を見ていると、「あれ?今日はいつもと違うな」と感じる時があります。
エネルギーみなぎる姿でレッスンに来てくれて、一気に色々なことができるようになる日もあれば、元気が出なくて、ピアノに向かう気持ちになれない時もあります。
先生は、音楽を通して子ども達の小さな成長を見守りながら、時に励まし、時にそっと寄り添う存在です。
その中で、子ども達が「先生には話せる」「音で気持ちを表現できる」と感じることが、心の安心につながります。
もちろん、音楽の基礎やテクニック、基本的なマナーをお伝えした上でのことではありますが、忙しい子ども達にとって、ピアノを弾くこと、自分の想いを先生に伝えること、これによって心の安定を育むことが、心身共に元気で生きていくために、とても重要なのではないかと感じています。
忙しい親御様達が、一人で抱え込まず、地域で一緒に子育てするという自然な形を作っていきたいです。
私たち音楽教室は、そんな地域の“頼れる大人がいる場所”でありたいと思っています。
お子さんが自分の気持ちを安心して表現できるように、そしてお母さん・お父さんが少し肩の力を抜けるように。
私たちは、家庭と地域をつなぐ場所として、これからも子ども達を見守っていきたいと思います。
