(千歳船橋のピアノ教室♬)「好き」が育てる音楽の力

生徒さんの中には、基礎をしっかりと身につけるための教本を使った取り組みの他に、自分で弾いてみたい曲を決めて、先生と一緒に楽譜に起こしていくという試みをしている生徒さんもいます。
「この曲が弾けるようになりたい!」という強い気持ち、またその主体的な取り組みが、ピアノの上達への近道となっています。
先生と一緒に、楽譜から起こしてみる
まず一緒に曲を聴いてみて、メロディーの音をピアノで確認していきます。
それを五線譜に書き込んでいきます。
音の高さだけでなく、音の長さも考えます。「この音は伸ばす音だから、二分音符だね」「ここは速い音が続くから、八分音符かな」。
生徒さんの理解度によって先生が主導することもありますが、一音一音、丁寧に確認しながら進めることで、少しずつ楽譜が出来上がっていきます。

楽譜を書くことで深まる理解
ピアノのレッスンは基本的に、印刷された楽譜を読むことが中心です。
もちろんそれこそが大切なスキルなのですが、自分の手で楽譜を書くことも深い学びがあります。
楽譜を書くことで、どのくらい楽譜が読めているか、またどこが苦手なのかを確認することができます。
30分というレッスン時間との兼ね合いで、全ての曲においてこのアプローチができるわけではありませんが、ピアノを弾きながら読譜をすることより、あえて時間のかかる楽譜を書くことで、1つ1つの音符と向き合うことができ、楽譜への理解が深まります。
「この音はここに書く」「この長さの音符はこう表現する」「リズムをどう区切るか」といったことを先生と一緒に考えながら、実際に手を動かして、体得していくのです。
音符の長さ、高さ、リズムの表記方法。これまで何となく目に入ってきていたもの1つ1つが、自分で書いてみることで「意味を持ったもの」に変化します。
そして何より自分が書いた楽譜で練習することで、曲への愛着が深まります。
子どもが心から弾きたいと思う曲には、特別な力があります。
難しい部分にぶつかっても、弾けるようになりたい気持ちの強さから何度も何度もチャレンジします。
好きな曲だからこそ、完成させたいという強い気持ちが、困難を乗り越える原動力になっているのです。

すべての子どもに「やりたい!」を!
教室では、基礎的な技術習得と並行して、このような子どもの「やりたい!」を大切にするレッスンを心がけています。
クラシック教本も大切ですが、子どもたちが心から弾きたいと思う曲に出会ったとき、その情熱を最大限にサポートしたいと考えています。
それは子どもたちの主体性を育てることにもつながっていきます。
一人ひとりの「好き」が、音楽を深く理解し愛する気持ちを育て、長く楽しむ力を育てていくと確信しています。