(千歳船橋・経堂のピアノ教室♬)「ピアノ、もう辞めたい!」

「ピアノ、もう辞める!」

「レッスンに行きたくない!」

そんな言葉を繰り返しながら、なんとか9か月、ピアノを続けているお子さんがいます。

そのお子さんとお母さんのお話をご紹介しますね。

「辞めたい!」と言う我が子をレッスンに連れていく。。。

ピアノのレッスンの日になると、「行きたくない!」と言うお子さん。

そんなわが子を自転車に乗せ、レッスンに向かう時間は、お母さんにとって苦痛でなりませんでした。

「そんなにイヤなら、もう辞めよう!」

お母さんも、そんな気持ちになっていました。

家での練習も嫌がり、レッスンに行くことが難しくなってきました。

「もう、これ以上続けるのは無理かもしれない」

そう思ったお母さんは、ついに先生に継続が難しいことを打ち明けました。

先生の何気ない言葉で、子どもの気持ちが変わった!

次のレッスン日。

先生は、お子さんにこんな言葉をかけました。

「ピアノの練習ってイヤだよね。先生も小さい頃練習するのがイヤだったよ。」

「ここに来ているお友達も、練習が好きなお友達はほとんどいないんだよ。」

「家でしっかり練習してくる人は、ほとんどいないんだよ。」

そして、ちょうど次のレッスンに来た生徒さんも、こんな話をしたのです。

「お母さんに毎日練習しなさいって言われて、ピアノの部屋に連れていかれるんだけど、やりたくなくていつも気持ちと戦ってるの」

その話を聞いた帰り道。

お子さんが突然、

「もう少し、ピアノ頑張ってみる」

と言ったのです!

「えっ!そうなの?」

お母さんは驚きました。

もう辞める覚悟をしていただけに、まさかそんな言葉が出てくるとは思っていなかったのです。

「辞めたい!」という言葉の奥にある、本当の気持ち

子どもの意思を尊重することは、とても大切です。

でも、「辞めたい!」「行きたくない!」という言葉の奥には、本人もうまく説明できない理由が隠れていることがあります。

例えば、

「自分にはできない」という自信のなさ。

「みんなはすぐに弾けるようになるのに、自分だけは頑張っても弾けない」という思い込み。

もしかすると、ピアノそのものが嫌いなのではなく、思うようにできない自分が嫌になっていたのかもしれません。

そんなときに必要なのは、無理に頑張らせることでも、すぐに辞めさせることでもなく、その言葉の奥にある気持ちを温かく探ってあげることなのだと思います。

親以外の大人の言葉だから、届くことがある

お母さんからも寄り添った声かけをたくさんもらっていたのに、お母さんの言葉ではなく、先生や別の生徒さんの言葉をきっかけに、お子さんの気持ちが変わったことが印象的ですよね。

親御様がどんなに励ましても、なかなか届かない言葉があります。

でも、先生から寄り添った言葉をかけてもらったり、ほかのお子さんも同じように練習を嫌がっていると知ったりすることで、

「自分だけじゃないんだ」

と感じられたのかもしれません。

誰かと比べて自信をなくしていた子が、違う見方を知ることで、もう一度やってみようと思える。

子どもが自信をつけていくためには、こうした経験がとても大切なのだと思います。

そして、そのきっかけをつくってくれるのが、親でも学校の先生でもない「第三の大人」の存在です。

子どもの気持ちに寄り添い、その子に届く言葉をかけてあげること。

音楽を教えるだけでなく、一人ひとりの心の成長にも関わっていくこと。

私は、そんな関係を子どもたちと築いていきたいと思っています。

ピアノが上手になることと同じくらい、子どもたちが自分のことを信じられるように育っていくことを教室では大切にしています。