(千歳船橋・経堂のピアノ教室♬)舞台袖から見た発表会

発表会当日、華やかなステージのすぐそばにある舞台袖での本番を迎える前の子どもたちの姿がとても素敵だったので、その様子をお伝えしたいと思います。

皆それぞれ緊張と向き合いながら順番を待つ舞台袖。

何度も楽譜を確認したり、客席の様子をそっとのぞいたり、気持ちがソワソワしてじっとしていられなかったり。

いつもは元気いっぱいの子どもたちも、少し表情が違います。

他の習い事でもステージに立つことはあると思いますが、たった一人で大きなステージに立つのは、この年齢だとピアノの発表会だけではないかと思います。

(山口クラス)

舞台袖に立つ子どもたちは、それぞれ自分なりの方法で気持ちを整えていました。

連弾の出番を控えた二人は、舞台袖で並び、顔を見合わせ、タイミングを確認しながら、何度もおじぎの練習をしていました。

緊張している中でも、演奏だけでなく、舞台での立ち居振る舞いまできちんと確認しようとする姿が、とても素敵でした。

緊張感の漂う舞台袖には、思わず笑顔になる場面もありました。

高学年の女の子が、近くにいた1年生の男の子たちに、

「私のメイク、崩れてない?」

と聞かれて、男の子たちは女の子の顔を見ながら、

「いいい。。。いいと思うよ」

「素敵だと思うよ」

少し照れながらも、自分の中にある一番素敵な言葉を一生懸命選んで答えていました。

そのやさしく、ほほ笑ましいやり取りに、とても温かい気持ちになりました。

また、緊張の様子を見せず、楽しそうに話していた子どもたちに「お友達なの?」と聞くと、

「さっき初めて会って、友達になったんだ〜」

と教えてくれました。

なんと素敵な!!!

緊張する場所だからこそ、自然と声を掛け合い、あっという間に打ち解けてしまう姿に、子どもたちの順応力とたくましさを感じました。

そして、いよいよ自分の名前が呼ばれると、子どもたちの表情が変わります。

それまでおしゃべりをしていた子も、緊張した様子を見せていた子も、すっと前を向きます。

舞台袖からステージへと続く、ほんの数歩。

一人ひとりが自分の足で舞台へ向かっていきました。

ドキドキする気持ちを抱えたまま、逃げ出さずに、小さな体で舞台へ進みます。

舞台袖にいたからこそ、その姿がどれほど立派なものだったのかを強く感じ、子ども達の姿に圧倒され、心から敬意を抱きました。

子どもたちの小さな背中が、ひときわ頼もしく見えた舞台袖。

私にとっても、忘れることのできない光景となりました。

そして発表会から1ヵ月が経った今、みんな発表会での経験が自信につながっているのだと感じています。

以前よりも積極的に新しい曲へ挑戦したり、少し難しいことも、やってみようとする子どもたちの姿を、たくさん目にするようになりました。

発表会を通して育まれたものは、決してピアノの技術だけではありません。

たくさんの人の前で最後まで自分の力でやり遂げられたこと。

これが、「私はできる」「僕なら大丈夫」という、自己肯定感につながっているのだと思います。

今、次の挑戦へと進んでいく子どもたちの姿。

発表会は、一日限りの舞台ではなく、目には見えないですが、その後の子どもたちを支えていく、大きな自信になったのだと感じています。

ピアノ以外の場面でも、これから子どもたちが新しいことに挑戦するとき、あの日、自分の力で舞台へ踏み出した経験が、きっと大きな自信になるはずです。